事例紹介

お客様の声

潮冷熱株式会社 様

お話し 専務取締役 筒井 洋様
事業内容 冷暖房装置、冷凍冷却装置、船舶用エレベータ、船舶用エアコンの設計・製造・販売
URL http://www.ushioreinetsu.co.jp/index.php

潮冷熱株式会社様は1977年に設立された冷暖房装置、冷凍冷却装置、冷凍冷蔵庫等の設計、製造、販売をするメーカです。特に船舶用に特徴があり、船舶用の空調・冷凍部門では国内62%、世界でも21%のシェアがあり、船舶用昇降機部門では国内73%、世界24%のシェアを持たれています。
本社は日本一の造船の町、愛媛県今治市にあり今治市に2工場、西条市に1工場を有し造船所が多い瀬戸内地区をはじめとして長崎、三重方面にも工事事務所があり機器の据え付け、サービスまでの一貫体制を敷かれています。

本日は、製造担当の筒井専務様にお話を伺いました。

Q:企業内研修を導入された経緯をお聞かせ願えますか?
当社の小田社長は、企業が成長を続けるためには人財育成が重要であるという認識を強く持っていまして、階層別教育は早い時期からはじめており今も継続しています。しかし、階層別教育だけでは、従業員全員の育成には不足するところがあります。
社長自身が過去に経験した活動手法の中から「QCサークル活動」を導入する事により、社員全員の改善意欲を育てる事ができるという確信の基に、「自分達で考えて、自分達で改善する」人財を育てる活動をスタートさせました。
当初は、アステックさん以外のある会社に依頼して「QC研修」をはじめました。しかし、うまくいかず中止しました。それは、教科書の一般的な解説だけでは具体的に自分の職場に展開するキッカケも無く、取組みを始めても行き詰る事が多かったからです。
そこで、社長から『工場に特化したコンサル』を探すよう指示がでました。過去にアステックのセミナーを受けた部長からの意見を受けてアステックコンサルティングに紹介いたしました。
Q:どのようにして、企業内研修を推進されましたか。
まず、試みとして休日の土曜日に2日間のQCサークルに関する研修を依頼し、実施してみました。その結果、アステックの担当コンサルから「会社を良くするための教育・研修なのだから就業時間中に実施しましょう」と研修内容とスケジュールの提案を受けました。当社として、アステックの提案に期待できると判断して1年間月2回、就業時間内の研修をスタートさせました。
座学研修で学んだことを、小集団のチームで実行してみる。解らない事や進め方についてはアステックのコンサルに質問したり相談したりしながらの推進です。
その活動により、従業員は「カイゼン活動も仕事なのだ!」との意識も向上し『改善は自分達の仕事が「ラクニ!」』という認識を持ち、積極的に活動するチームが増えてきました。
更に2年目からは、管理職もチームを作り社長方針の、「お客様から常に信頼される会社」、「チームスピリットを発揮できる職場」必達のため、各小集団チームの上位組織と位置づけ、「トップダウン」と「ボトムアップ」を両立できる企業へとあるべき姿を設定しスタートしました。
Q:小集団のチームは何チームありますか?また、どのような活動をされていますか?
1年目は前期6ヶ月に間接7チーム、製造13チーム、後期は間接8チーム、製造11チームで実施しました。2年目は年間を通じて間接11チーム、製造18チームで編成しました。後期にはさらに製造2チームを加え、成果発表会も年1回から2回に増やし活発化させました。
座学研修で学んだ内容を活用して自ら小集団活動を運営しました。各チームのテーマは、発注手順の効率化、物流の合理化、直行率の向上による品質改善と工数削減など職場の業務のムダを抽出して改善提案を出し実施してこれを仕組み化するという方法です。チーム数が多いので、各チームの成果を1チームあたり1回/月の割合でアステックのコンサルに進捗報告して、アドバイスを受けて推進する方法をとっています。
Q:どのような成果が出ていますか?
アステックさんにお願いしているのは、「人財育成」ですが「QCサークル」を中心に自分たちで「考え方」、「改善の進め方」を理解・習得し、コストダウンはもちろん職場のモチベーション向上へ浸透しつつあります。
チームによっては生産性25%向上、残業時間30%削減、チームの残業時間削減に加えて他のチームの応援を行うなど主に生産性の向上として成果が現れました。
アステックの研修を導入して一年半の今、会社の特に大西事業所が変化しだしています。例えば、ある職場はカイゼン活動により「残業が大幅に削減されました!」また「工場全体の感じが変わってきた!」など目に見える変化が出てきました。
現場の若手社員からは「カイゼン活動が楽しい!」という発言が出だすなど自主的な風土が出来だしたように感じます。更に社長が工場へ行かれたとき社長から「工場が変わったね!」と褒めて頂けるようになってきました。
Q:今後、アステックに望まれることがありましたら教えてください。
積極的に活動できるチームが増えつつありますが、取り残されかかっているチームもあるのが現状です。全社的に活動を拡大して頂いているなかで、「改善の意識をもった人財が多く育つ」人財育成と活力ある職場を維持する「組織作り」もお願いします。
Q:今後の展開、抱負などについてお聞かせ下さい。
当社のカンパニーミッションにもあるようにお客様から常に信頼される存在である為、環境変化に対し敏感に順応出来る体制を整え、新しい感動を提供し続けます。お客様に満足していただくには、やはり従業員の満足も必要。従業員とその家族の健康と幸福の向上、仲間を思いやり、誇りを持てる環境、楽しく仕事ができる環境、スキルアップできる環境を整え共に成長していきたいです。

アステックも貴社のお役に立てるよう頑張ります。本日は、お忙しい中どうもありがとうございました。